───迎えた合唱コンクール当日。
1年生から各クラスくじ引きで決められた順番に発表する。
つい3日前に知らされたわたしたちのクラスの順番は、1年生のラスト。
「緊張してるの、澪?」
今は前のクラスの発表中。
舞台袖で神風くんが声をかけてくれた。
すごく緊張してる。
手に汗を握るくらい。
静かにコクンと頷いた。
クラスでの練習では、なんとか普通に弾ききることができたけれど、大勢の前で弾くのは本当に久しぶりのこと。
いざ、目の前にすると怖くなる。
「大丈夫、澪はひとりじゃないから」
神風くんがそう言うと同時に、前のクラスの発表が終わった。
会場からの大きな拍手を聞いて、息を飲む。



