SEIRAの彼氏である簗瀬ハク。
友達でさえ知らないようなことも彼なら知っている可能性がある。
特に──薬物絡みについて、とか。
「おふたりって本当に素敵な関係を築いてますよね。私が羨ましくなっちゃうくらい」
「そう見えてるならすごく嬉しいよ」
「やっぱり私といる時のSEIRAさんと簗瀬さんと一緒にいる時のSEIRAは違いますか?」
「それはもちろん、全然違うよ」
「そっかー、SEIRAさんがこんな早く返事来るのもそういうことですね。彼氏といる時のSEIRAは返事は早くなる」
「あはは……」
簗瀬ハクは照れくさそうに、だけど嬉しそうにはにかむ。
SEIRAの愛情が伝わって、喜びが隠せないようだ。
そうしていると、注文した飲み物が運ばれてきた。
店員さんが去った後、乾杯をする。
私はスパークリングワインで、簗瀬ハクはジントニックだ。
「そういえばSEIRAさんも来週行くって言ってましたよね。どなたと行くかまでご存知だったり?」
「うん、知ってるよ」



