「月那ちゃん、何食べる?」
「えっと、その前に……せっかくならSEIRAさんも呼びませんか? 2人きりでいるのすごく申し訳ないです」
「もしかして僕と2人きりなことを気にしてる?」
「はい、それはもちろん」
「SEIRAはそういうの気にならないタイプだから気にしないで……って言っても気になっちゃうよね」
簗瀬ハクはクスッと笑みをこぼしてから「わかった、ちょっと連絡だけ入れてみるよ」とスマホを取り出した。
「でもSEIRAも来週ここに行くって言ってたんだよね……来てくれるかわからないよ」
「それでも助かります、ありがとうございます」
SEIRAからの返事が来るまで、頼んだ料理が来るまで、簗瀬ハクとじっくり向き合える。
今は朔夜がいない、私だけ。
課せられていることは、少しでもSEIRAについての情報を入手すること。
──集中しよう。
「来週の予定をわざわざ連絡してくれるんですね。ふたりはこまめに連絡してるんですか」
「うん、仕事以外はお互いちゃんとすぐに返事するよ……ほら」



