よし!
失礼にならない程度に自然な流れで手を離す。
そうしてスマホを開いて、まずは朔夜にこれから簗瀬ハクに接触することを伝える。
「(これでよしっと……あとは……)」
再び通知を確認すると、優生から新着メッセージが届いていた。
『今日もおつかれ
仕事終わったら会わないか?』
『月那に会いたい』
──罪悪感が募る。
私だって会いたいのに……
すごく会いたいのに……
なんで大好きな恋人を優先できないんだろう……っ
月夜のこと、お父さんのこと、すごく誇りに思っていたのに。
今は月夜を再開しなきゃよかった、と一瞬でも脳裏によぎってしまった自分に嫌気が差す。
……だめだ、だめ。
中途半端な自分を断ち切れ、私。
「ごめんね……」
その小さな呟きとともに、画面にその気持ちを打ち込んだ。



