<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて


「実は相談したいことがあって……」


振り解こうとしたが、簗瀬ハクが間髪を容れずに切り出したのでタイミングを逃してしまった。


「その、SEIRAのことで」

「SEIRAさんのこと……?」


SEIRAの薬物使用に関する情報をリークできるかもしれない。

だからSEIRAのことと言われてしまえば、断ることができなくなってしまう。


「……私なんかでよければ」

「ありがとう……!」

「ここじゃ話しづらいと思うので、移動しますか?」

「月那ちゃん、お酒飲める?」

「……はい、人並みには」

「そしたら居酒屋に行こうか」


朔夜にも……優生にも連絡しないと。

サシで飲みに行くは、いくら月夜のためとはいえ流石にアウト案件だ。

そして私と簗瀬ハクが手を繋いでいるこの状況も、かなりおかしい。早く離したい。


「すみません、少し連絡取ってもいいですか?」

「もちろん」