「えっ、月那のお兄さん!? たしかに月那とそっくりね」
彼女は簗瀬ハクから離れて、今度は俺に両手を差し出す。心なしか目がキラキラ輝いている。
月那から渡された資料にある顔写真と、目の前の彼女が重なった。
「月那から聞いてるかもだけど、一応名乗るわ!SEIRAよ! よろしくね、お兄さん!」
「は、はい」
勢いに乗られて、SEIRAと握手を交わした。
どうやらSEIRAは月那と一緒に撮影していたようだ。
俺が来た時は月那ひとりで撮影していたので、まさかSEIRAがいたとは思いもしなかった。
この人が、SEIRA……。
握手を終えると、簗瀬ハクがSEIRAに言った。
「今日は1ヶ月の記念日だから、一緒に食べようって言ったでしょ。だから迎えにきたんだよ」
「あ……そうだった! 仕事でうっかりしてた……本当にごめん!」
「いいんだよ。お仕事お疲れ様」
1ヶ月の、記念日……?
さっき簗瀬ハクはSEIRAが好きだって言ってたから、てっきり彼の片想いだと思ってた。



