胡桃には捜査のことを話していない。月那も優生には何も言ってないようだ。
守秘義務があるから話せないっていうのもあるんだけど。
……今クスリについての捜査してるから、あまり胡桃の神経に触れるようなことはしたくない。
『何時にどこに行けばいい?』
『2時間後 杉並区のスタジオ○○』
『わかった。着いたら連絡する』
『ごめん 本当に助かる』
そして月をモチーフにしたネコがありがとうと言っているスタンプが送られてきた。
月那が胡桃いる時はそっち優先していいよと気遣ってくれたけど、月那も優生との時間を犠牲にして捜査に励んでる。
もちろん胡桃のそばにいたいし、あれやそれをしたいけど、自分だけ恋人とイチャつくのは後ろめたい。
月那と俺のためにも少しでも早く終わらせよう。
「月那によろしくね! いってらっしゃい!」
俺を見届けるその目には“離れたくない”という想い。
そんな胡桃を察すれば、自分も同じ気持ちになるのは自然のことで。
「……んっ」
別れがたくなって、彼女の唇を奪う。



