<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて


なずなに限って冗談を言うわけがないとわかっていながら、どこか信じられない自分がいて。

大学が忙しいからとか、モデルについて何も知らない私がやっていいものじゃないと断っていたのだ。

それから2週間がすぎて、音沙汰もなくなったから、その話はもう終わったかと思っていたのに……。


『だったらなんで最近スタッフとしてスタジオに出入りしてるのよ』

「それは……」


“berial”について捜査しているとは言えるわけがない。

私は一瞬考えて、口を開く。


「裏方の方が好きだから、かな。なずなとSEIRAさんの仕事ぶりをもっと見たいってのもあるし」


決して嘘はついてない。

なずなとSEIRAが仕事しているところを近くで堪能したかった。


捜査が捗るっていう意味もあるけど、もっとこう……純粋な気持ちで。

ふたりを見てると、すごいなって感心させられるのだ。


『そう……だったら、問題ないわね』

「え?」

『今ね、あんたの大学の前にいるの』


ちょっと待て。

私の大学の前って言いました……?