「木村さんに“berial”のことを聞いて、力を貸してほしいって頼まれたの。もちろん、わたしにできることならって協力することにしたよ」
「そうだったんだ……」
新鮮だ。
友達と一緒に事件を解決するなんて初めてだから。
「だから、わたしも月那ちゃんと一緒なの。ふふっ、なんか共同作業って感じで楽しそう……は、ちょっと緊張感なさすぎかな」
「私も同じこと思ってたからお互い様だね」
目と目を合わせて、クスッと笑みをこぼしあった。
「それにね、もう何もできないままじゃ嫌なんだ」
なずなはそう言って、遠くを見つめた。
──なずなが私達の正体を、桜蘭の真相を知ったのは、全てが終わった後だった。
『胡桃ちゃんが苦しんでたのに、わたし……っ』
“どうして何も気づけなかったんだろう”
なずなもたくさん辛い思いをしただろうに。
言いたい言葉もあっただろうに。



