<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて


びっくりしたが、すぐに目覚まし時計の音だと気づき、優生を起こした方がいいかもしれないと思い始める。


彼が寝ている場所まで再び向かい、近くにあった目覚まし時計のアラームを止めた。


「ん……」


自分が止めていないことに違和感を感じた優生はうっすらと目を開ける。


「つきな……?」

「うん、私だよ。おはよ……わっ」


手を引かれて、あっという間に優生の腕の中にすっぽり収まる。


……久しぶりの優生だ。

落ち着く体温に嬉しくもドキマギしながら彼の顔を覗き込んだ。

その瞳はまだまどろんでいる。


「まぼろし……?」

「本物だよ」


私がここにいることに驚くあまり、幻だと思ったようだ。