「すみませんが。彼女は僕が送っていきます」
後ろから抱きしめられ、大好きな香水の匂いに包まれる。
「月那。行くぞ」
その声はずっと聴きたかった人のもので。
優しいのに、どこかトゲがあって。
明らかに簗瀬さんに牽制している。
「お迎え来てくれてよかった。月那ちゃんお疲れ様」
「お疲れ様です……」
言葉はしっかり返せたが、脳内に占めるのは抱きしめられる温もりや後ろから感じる目線。
それから今溢れてる気持ち。
「……っ、ゆう、せい……」
どうしてここにいるの?
声が聞こえた時、嬉しすぎて心臓が止まるかと思ったんだよ?
もう……どこまでも喜ばせないでよ。
もっと大好きになっちゃうじゃん……っ



