「それで?」
「やっぱり必要なのかなって」
「ルールは秩序を保つためには不可欠だよねえ」
「そうなんです。ただ、カイくんの言い分も間違ってないんです。甘い部分があるなら、直していって欲しいなって」
穴をふさぐ、というか。
うまく言えないけれど。
「少年法ができたのは。今よりずっと物のない時代だった」
――――!
「生きていくために食べ物を盗むような」
「……生きていくために」
「少年法をなくせって唱える人間がいる。子供にも大人と同じ罪を与えろと。要するに。大人がそうやって甘やかすからガキが調子に乗って罪が増えるんだって」
「……はい」
「でもね。実際に少年院を訪れた弁護士は、口を揃えてこういう。少年法は必要だって」


