リアル彼氏

それってデートの誘い!?


ゲームでは何度も経験してきた言葉。


だけど現実に異性からデートに誘われる日が来るなんて、思ってもいなかった。


あたしは口をパクパクさせるばかりで返事ができない。


今すぐにでもOKしたいのに、信じられない。


「美弥?」


貴也が不安そうな表情になる。


これ以上待たせるわけにはいかない。


あたしはスッと息を吸い込んだ。


そして「も、もちろんだよ!」と、大きな声で頷いたのだった。