「マリナがあんな感じだとは思ってなかったなぁ」
今日もどうにかマリナのノロケ話から解放されたあたしは、1人になりたくて廊下へ逃げだし、思わず呟いた。
廊下の窓が開いていて、涼しい風が入ってくる。
マリナのノロケ話が始まったのは2年生に上がって弘志君と付き合い始めてからだった。
中学時代にも付き合っていた人はいたようだけれど、その話はほとんどしない。
終わってしまった恋を振り返るようなことはしないのかもしれない。
心地いい風が入ってきてあたしは大きく深呼吸をした。
本当に、自分にとってマリナとの会話がストレスになっていたのだと気がついて、苦笑を洩らした。
1年生のころはマリナがいてくれて助かったと感じていたのに、自分の都合のよさにあきれてしまう。
教室へ振りかえってみると、マリナは漫画を取り出して読み始めている。
マリナは近寄りがたい美少女のためか、あたし以外にあまり友人がいなかった。
時々他の子と会話をしているのを見かけるけれど、マリナの態度はどこかぎこちない。
その上派手系の女子たちには目をつけられやすかった。
マリナからすれば、あたしには一緒にいてほしいはずだ。
それなら、いつでも漫画を読んでいるときくらい大人しければいいのにね。
なんてね。
あたしは心の中でそう考え、苦笑いしたのだった。
今日もどうにかマリナのノロケ話から解放されたあたしは、1人になりたくて廊下へ逃げだし、思わず呟いた。
廊下の窓が開いていて、涼しい風が入ってくる。
マリナのノロケ話が始まったのは2年生に上がって弘志君と付き合い始めてからだった。
中学時代にも付き合っていた人はいたようだけれど、その話はほとんどしない。
終わってしまった恋を振り返るようなことはしないのかもしれない。
心地いい風が入ってきてあたしは大きく深呼吸をした。
本当に、自分にとってマリナとの会話がストレスになっていたのだと気がついて、苦笑を洩らした。
1年生のころはマリナがいてくれて助かったと感じていたのに、自分の都合のよさにあきれてしまう。
教室へ振りかえってみると、マリナは漫画を取り出して読み始めている。
マリナは近寄りがたい美少女のためか、あたし以外にあまり友人がいなかった。
時々他の子と会話をしているのを見かけるけれど、マリナの態度はどこかぎこちない。
その上派手系の女子たちには目をつけられやすかった。
マリナからすれば、あたしには一緒にいてほしいはずだ。
それなら、いつでも漫画を読んでいるときくらい大人しければいいのにね。
なんてね。
あたしは心の中でそう考え、苦笑いしたのだった。



