マリナもあたしも、とっくの前にそのことに気がついていた。 長い間あたしが我慢してきただけだ。 「教室へ戻ろうよ。鞄がないと帰れないでしょ」 そう言うと、マリナはムスッとした表情のまま立ち上がったのだった。