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マリナの様子がおかしい原因は、その日のうちにわかることになった。


今日も早く帰ってゲームをプレイしようと思っていたのだけれど、母親からのメッセージが届いた。


《お母さん:卵を買ってきてくれない?》


そのメッセージに少し苛立つ。


早く藍との恋愛を進めたいのに、これじゃ時間のロスだ。


できるだけ早く買い物をして帰ろう。


そう思ってスーパーへ向かい、早足で家に向かっていた時だった。


道路の向かい側を知っている人が歩いているのが見えたのだ。


「弘志君……?」


あたしは立ち止まってマジマジとその人の顔を見つめた。


弘志君で間違いないようだ。


弘志君は制服姿で、女子生徒と肩を並べて歩いている。


でもそれはマリナじゃないのだ。


だって、相手の制服は大谷高校の制服じゃないのだから。


2人は仲良さそうに肩を寄せ合って歩いて行く。


まさかこれって浮気!?