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「なるほど、これが出会い方かぁ」


ベッドの上、スマホ画面を見つめてあたしは呟いた。


今ゲーム内であたしと青い髪の青年が出会ったところだった。


シチュエーションは地元のレジャーランド。


あたしも、子供の頃何度もつれて行ってもらったことのある場所だ。


デートスポットとしてもよく利用されている。


そこであたしはハンカチを落として、青年が拾ってくれたのだ。


「う~ん」


あたしはスマホ画面を見つめて首をかしげる。


今の出会い方は嫌ではないけれど、ちょっとベタすぎる気がする。


これ、本当に誰かが経験した恋愛なの?


疑問を抱いて苦笑いを浮かべる。


本物の恋愛体験だとうたっているだけかもしれないが、まいっかと考えなおす。


とにかくこれであたしと青年は出会ったのだ。


明日学校でマリナに『とびきりのイケメンと会った!』と言うことができる。