「すごいじゃん!」


表示されているアイコンは、イラストによく似た男の子の写真だ。


髪の毛の色は黒いけれど、それ以外はそっくり。


一瞬この人が恋愛経験の提供者かな? と思ったが、すぐにゲームキャラのモデルさんだと気がついた。


いくらリアルでも実際に恋愛経験をした人の顔写真を使うはずがない。


恋愛体験をそのまま提供しているのだから、これ以上個人情報をさらすとは思えなかった。


「よし、さっそくプレイしてみるぞ!」


あたしは気合を入れて呟いたのだった。