体を二つに折り曲げて、痛みに耐える。


「お前は俺の女だろう?」


前髪を妻彼、無理やり顔を上げさせられる。


あたしは苦痛でうめき声をあげた。


「スマホに入ってた男の名前も、全部消したからな」


いつの間にあたしのスマホをイジッていたのだろう。


弘志君はあたしのスマホを地面に投げ捨てて言った。


誰かに、助けを呼ばなくちゃ……!


この際誰でもいい。


この地獄から助け出してくれるのなら。


そう思ってスマホへ手を伸ばすが、弘志君がそれを阻んだ。


あたしの体を乱暴に持ち上げ、自分の上に移動させる。


「さっさとしろよ、このドブスが」


弘志君はそう言い、高笑いしたのだった。