またスマホが震えだしたのだ。
着信は弘志君。
あたしはその場にうずくまり、頭を抱えた。
どうして弘志君はあたしの家を知ってるんだろう。
どうしてここがあたしの部屋だとわかったんだろう。
考えれば考えるほど恐怖が湧いてきて、体から妙な汗が噴き出してくる。
緊張で呼吸が浅くなってきたとき、スマホが止まった。
着信音が聞こえてこなくなったひとまず安心したのもつかの間、今度は玄関のチャイムが鳴らされたのだ。
「ヒィっ!」
あたしはうずくまったまま悲鳴を上げる。
一階のリビングが開き、お母さんが玄関へ向かう足音が聞こえてくる。
その音に弾かれたように置き上がっていた。
玄関を開けたら入って来られてしまう!
そう思って一気に部屋を出て、階段を駆け降りる。
足を止めずに「お母さんダメ!」と、声をかけた。
階段下の玄関まで来ていたお母さんが驚いた顔でこちらを見ている。
よかった、間に合った。
そう思ったのに……。
着信は弘志君。
あたしはその場にうずくまり、頭を抱えた。
どうして弘志君はあたしの家を知ってるんだろう。
どうしてここがあたしの部屋だとわかったんだろう。
考えれば考えるほど恐怖が湧いてきて、体から妙な汗が噴き出してくる。
緊張で呼吸が浅くなってきたとき、スマホが止まった。
着信音が聞こえてこなくなったひとまず安心したのもつかの間、今度は玄関のチャイムが鳴らされたのだ。
「ヒィっ!」
あたしはうずくまったまま悲鳴を上げる。
一階のリビングが開き、お母さんが玄関へ向かう足音が聞こえてくる。
その音に弾かれたように置き上がっていた。
玄関を開けたら入って来られてしまう!
そう思って一気に部屋を出て、階段を駆け降りる。
足を止めずに「お母さんダメ!」と、声をかけた。
階段下の玄関まで来ていたお母さんが驚いた顔でこちらを見ている。
よかった、間に合った。
そう思ったのに……。



