そして翌日。


単純なクラスメートたちはすぐに動いてくれた。


美弥の机への落書き。


嫌がらせ。


そしてあたしの周りには今まで美弥と一緒にいた安藤さんたちが近付いてきた。


「マリナちゃん大丈夫?」


状況が変わるだけで付き合う相手までコロコロ変える安藤さんは、本当に心配そうな表情を浮かべている。


これが、彼女の世渡りのやり方なのだろう。


別にとがめる気はなかった。


「うん。ありがとう」


あたしはニッコリ笑って返事をする。


これで、弘志もイジメのターゲットも、すべてを美弥に押し付けることに成功したんだ。