それでも、計画は着実に進んでいる。


学校外では貴也があたしのことを慰めてくれる。


それは悪い気はしなかった。


クラスメートたちはあたしの美貌を妬んでいるだけに過ぎないのだし。


1度だけ、弘志に呼び出されたことがある。


美弥をうまく転がしていることへの記念に取った、貴也との2ショットが原因だった。


学校内だったから手をあげられることはなかったが、死ねだとクソだと、言いたい放題だ。


あたしは涙を流して謝った。


本気で悲しかったからじゃない。


このままじゃいつか殺されてしまうと思ったからだった。


あたしの涙を見て、美弥は都合よく勘違いされたみたいだ。


マリナは泣いて謝罪するほど弘志のことが好きなのだと、


弘志はそんなにいい男なのかと。


言葉にしなくても、雰囲気でわかる。


それがキッカケになったのか、美弥はついに行動に移した。


放課後に自分から弘志を誘ったのだ。