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それからは平凡な日常が過ぎていった。
手紙の返事をもらえなかった美弥が、貴也のことをあきらめたからだった。
でも、実際は胸の中で思いを抱えたままなのだということは、美弥を見ればすぐにわかった。
教室内にいても、美弥は自然と貴也のことを目で追いかけているからだ。
「なぁ、次はどこに行く?」
1年生の3学期。
あたしは完全に貴也に飽きてしまっていた。
それよりも、最近は隣のクラスの弘志のことが気になっている。
少し悪ぶっていて幼稚っぽいけど、見た目は貴也に負けていない。
貴也とは結構長く付き合ったし、そろそろいいかなと思っていた。
「別れようよ」
「え?」
貴也はあたしが何を言ったのか理解できなかったみたいで、笑顔をうかべたまま、ハテナマークを頭上にかかげていた。
「あたしたち、別れよう」
あたしは一方的にそう伝えると、貴也を残して教室を出たのだった。
それからは平凡な日常が過ぎていった。
手紙の返事をもらえなかった美弥が、貴也のことをあきらめたからだった。
でも、実際は胸の中で思いを抱えたままなのだということは、美弥を見ればすぐにわかった。
教室内にいても、美弥は自然と貴也のことを目で追いかけているからだ。
「なぁ、次はどこに行く?」
1年生の3学期。
あたしは完全に貴也に飽きてしまっていた。
それよりも、最近は隣のクラスの弘志のことが気になっている。
少し悪ぶっていて幼稚っぽいけど、見た目は貴也に負けていない。
貴也とは結構長く付き合ったし、そろそろいいかなと思っていた。
「別れようよ」
「え?」
貴也はあたしが何を言ったのか理解できなかったみたいで、笑顔をうかべたまま、ハテナマークを頭上にかかげていた。
「あたしたち、別れよう」
あたしは一方的にそう伝えると、貴也を残して教室を出たのだった。



