トラップ教室

自然と他の3人も動きが慎重になっていく。


その時だった。


ガタンッと音がしたかと思うと、教室中央の天井から灰色の巨大な筒が下がってきたのだ。


あたしは近くにいた優香の手をギュッと握りしめた。


優香も握り返してくる。


筒は膝あたりまで下りてきたかと思うと、中から水が放出され始めたのだ。


「なんだよこれ!」


響が焦った声を上げる。


同時にアナウンスが始まった。


「ここでは出口の鍵を探してください」


その言葉に放送室の真っ暗な闇を思い出して強く身震いをした。


水が出てくる勢いは早くて、ビニール内にどんどんたまっていく。


「水がいっぱいになったらどうなるの……?」


優香が震える声で言うが、あたしはなにも返事ができなかった。


きっとこれがカウントダウンになっているのだろう。