トラップ教室

あたしはゴクリと唾を飲み込んで他の3人を見つめた。


優香、秀、響……そして、あたし。


これでちょうど4人になる。


「なんで出られないの……!」


優香が頭を抱えて叫ぶ。


秀は立ちつくしたまま動かない。


響はきっと混乱しているのだろう、ひっきりなしに周囲を見回している。


その時だった。


ジジッと、あの不快なノイズ音が聞こえてきて、身がまえた。


自分の体を両手でキツク抱きしめて耳を澄ます。


「続いて、D組に入る人を読み上げます」


教室に入る前に何度となく聞いた幼い子供の声に、体中から力が抜けていくのを感じる。


「3年D組、大西優香、香川夏美、奏秀、河野響」


「ふざけるな!!」


アナウンスの声をかき消すように秀が叫んだ。


スピーカーへ向けて「出て来い!」と怒鳴っている。