「俺は花が思うほど大人じゃないから」とわたしの瞳を見ながら真っ直ぐ言われるとまたドキドキが募る。

いつもとぜんぜん違う雰囲気と、いつもとぜんぜん違うわたしの気持ちはきっと勘違いなんかじゃない。



「すきなやつが隣に寝てるのに、理性保てるわけがない」

「頭冷やす」と言いながらわたしから離れたそうちゃんの腕を引くと、バランスを崩したそうちゃんがわたしのほうに倒れてきた。



わたしはいつも助けてくれて、いつも優しくしてくれる幼なじみのそうちゃんがだいすきだった。

いまもだいすきで、この気持ちは変わらないのに、幼なじみのそうちゃんがだいすきなのに、



「そうちゃん、わたしも──」

いま、そのだいすきが変わっちゃって、次に続く「 だいすき 」は多分いつもと違うって──。








END

"幼なじみは終わりにしよう"