「そして、もう10時過ぎだよ、いつまで寝てんの」
「そうちゃんの隣気持ちよかったんだもん」


ずっといつもと違う何かに包まれていると思っていたけれど、そうちゃんが隣にいたからかもしれない。

そして、わたしはもうひとつあることに気づいてはっとなる。



「あ、そうちゃん……ごめんね、!」

抱き枕に抱きつくような感覚でそうちゃんにしがみついていたことに気づいたわたしは赤面しながら離れた。

ただでさえ狭いのに、わたしがそうちゃんのほうに寄って、夜はずっとこうしていたのだろうか、と覚えてないけど、自分に問いかける。



「さっきからずっとだよ。本当無防備」
「む、むぼうび……?」



さっきまでわらってたのに、急に呆れた顔をしたそうちゃんがはあとため息をつく。



「そうちゃん……?ごめんね、やっぱり泊まりたくなかったよね……」