【完】君は狂った王子様。


初めて会った日以来のとーる。

嬉しいけど、今授業中だよ…?



「どうしてとーるがここにいるの?」

「さっき桜子が廊下歩いてんの見えてん。はぁ…やっと二人になれたわ…」

「授業は…?大丈夫…?」

「んなことどうでもええよ。そんなんより、桜子に言わなあかんことがあんねん」



二人きりの教室で、とーるはじっとわたしを見つめる。

その視線は真剣そのもので、わたしは何を言われるのだろうと少し怖くなった。

ゆっくりと、とーるは唇を開く。



「京極牙玖…あの男は、やめといたほうがええ」



…え?がっ君…?

ど、うして、そんなこと言うの…?



「やめといたほうがって…?」

「あんなやばい男とは、はよ別れたほうがええって言っとんねん」

「別れる…?」

「付き合ってんやろ?桜子とあいつ」