【完】君は狂った王子様。


がっ君、薄っすらだけど血が出てる…!


「け、怪我してるよがっ君…!」

「ん…?ああ、さっきぶつかった時にゴーグルが当たったみたいでね…でもこのくらいの小さな傷なんともないよ」



「桜は大袈裟だなぁ」と言いながら、がっ君は笑っているけど…、水泳の授業なのに、傷口から細菌が入ったりしたら大変…。



「大丈夫だから。行ってくるね?」



わたしの頭をもう一度撫でて、がっ君は授業に戻っていった。

絆創膏…持ってきておけばよかったな…。

鞄のポーチには入っているけど、ジャージ姿に筆記用具だけを持って来てしまったから…


…あ、そっか。

教室まで取りに行こう…!


がっ君に言ったら絶対にダメって言われるから、こ〜っそり抜けよう…!


100メートルのタイムを計るということになり、がっ君の番が回ってくる。


がっ君すぐに泳ぎきっちゃうから…急いで出なきゃ。