「少し見ない間に、まったかわいくなってー!もう!最近家に来てくれなくて寂しかったわぁー!」



わたしのことを、自分の子供のようにかわいがってくれるがっ君ママ。



「ごめんなさいっ…。わたしも、会いたかったです…っ」



久しぶりに会えたことが嬉しくて、だらしなく口角が緩んだ。



「あーかわいい!そんなこと言ったらもう家に帰してあげないわよ!」


「ずっとうちにいなさいー!」と、わたしを再び抱きしめて叫んだがっ君ママ。



「あっ、そのことで…あの…ごめんなさい。急にお世話になることになって…」


「何言ってるの!あたしも牙玖も大歓迎よ!そ・れ・に、桜たんは未来のお嫁さんなんだから、遠慮なんてしないで」



語尾にハートマークが付きそうな勢いでそう言ったがっ君ママに、一瞬チクリと胸が痛んだ。