【完】君は狂った王子様。



一ヶ月ってことは…今年は、誕生日に二人は居てくれないのかぁ…。

寂しいけれど、もう高校生なんだから、そんなわがままは言えない。



『それじゃあね。迷惑はかけないようにしなさい』

「はい。お母さんも、お仕事頑張ってね」

『ありがとう』



ぷつっと切れた電話。

わたしはがっ君にスマートフォンを返して、「ありがとう」と言った。



「がっ君は…迷惑じゃない?」



こんな急にいろいろと決まって、嫌じゃないのかな?

わたしが隣の部屋に居て、がっ君は迷惑じゃない…?



「迷惑なはずないだろう?ずっと居てくれたって構わないさ。自分の家のようにくつろいでね」



1番心配だったことの答えが返ってきて、思わず頬が緩む。

やっぱり、がっ君は優しい。


でも…

だからこそ、わたしはいつも申し訳ない気持ちでいっぱいなの。