【完】君は狂った王子様。

【side xxx】

















「あぁ、日本だ…」



久しぶりの懐かしい景色に、思わず声が漏れた。

すぅっと息を吸い、体内に取り込んだ懐かしの地の空気。


美味い不味いはわからないが、とても気持ちがいい。


荷物はもう粗方家に送ってしまったので、手持ちのフラップ型リュックを背負い、ずらりと並んだタクシーのひとつに乗車した。

車窓から見える景色に懐かしさを噛み締めながら、俺は会いたくてたまらない人の顔を脳裏に浮かべた。


待っててくれよ…もうすぐ、この手でお前を抱きしめるから…




「桜子…」



思わず溢れたその名前は、愛の代名詞。





【続く?】



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