「ダンスが終わったら、また二人になろう…?」 「…仕方ない。ダンスが終わったら、桜をひとりじめさせてね」 「うん!」 大きく頷いたわたしに、がっ君は嬉しそうに笑った。 わたしは一人王子様とのダンスを想像し、頰を緩ませた。