とにかく止めてほしくて、がっ君の背中に抱きついた。
がっ君はゆっくりと綾小路さんから手を離して、わたしの方へ振り返る。
「どうして?桜が不安になってたのって、どうせこいつも関係してるんだろう?こいつ、俺と桜子の邪魔したんだよ?」
…っ、でも、わたしがうじうじしていたから、悩んでしまっただけで…
がっ君がわたしのために怒ってくれているとわかるからこそ、もうやめてほしかった。
わたしのために、がっ君の手を汚さないでほしい。
こんなのが見つかったら大問題になるし、生徒会長で理事長の息子のがっ君が女子生徒に手をあげたと知れ渡ったら大問題だ。
もう、大丈夫だから…わたしは、大丈夫だから…
「俺と桜子の関係にヒビが入るところだったんだ…このくらい当然じゃないか。むしろ、こんなもんじゃ足りないだろ」

