オレンジ色の液体が、綾小路さんの身体にかかって、髪も服もビショビショ。
固まるわたしと綾小路さんを側に、がっ君は一人楽しそうに笑った。
「あーあー、汚い。見た目も中身も、汚らしくて見てられないよ」
「ククッ」と、笑いを堪えてるような顔をして、中身の無くなったペットボトルを綾小路さんの頭に落とす。
「きょ、う、ごく…君…?」
何が起きているのかまだわかっていない様子の綾小路さんの身体が、小刻みに震えている。
「俺って、優しいもんね。…女の子には、手を出さないとでも思った?」
がっ君は、綾小路さんを見下ろしている。
その瞳には色が無く、私でさえもぞっとした。

