【完】君は狂った王子様。



「ふふっ…お腹の音まで可愛いなんて、どこまで僕をときめかせるの」

「な、何言って…っ」

「おいで。文化祭周ろうか?りんご飴食べたいって言ってただろう?」



りんご飴…食べたい!


大きく首を縦に振って、わたしに差し出されたがっ君の手をとる。


二人で部屋を出て、わたしはあることに気付いた。



「あの、そういえば…ここどこ?」



ガチャリ、と、鍵を閉めて、がっ君はにこっと笑う。



「ああ、ここ。母さんの仮眠室だよ」



仮眠室?がっ君ママの…?

そんな場所があったなんて…、それより、がっ君ママの仮眠室ってことは、理事長の部屋って…ことだよね?



「こ、こんなところ、使っていいの?」

「内緒だよ」