【完】君は狂った王子様。



「もう不安はない?」



何度も首を縦に振れば、がっ君は安心したように笑った。



「よかった…。最近桜、ずっと何かに悩んでるみたいで心配だったんだ。それなのに、俺には何も相談してくれないから、不安だった…」

「がっ君…」

「でも、全部俺が原因だったんだね。これからは、嫌な想いなんてさせないから…こんなすれ違いはもう御免だ…」



わたしも…

もう、がっ君のこと、不安にさせないように頑張る…っ。



離れていた時を埋めるように、すれ違いの傷を癒すように、強く隙間が無いくらいに抱きしめあった。






どのくらい、そうしていただろうか。



「ねえ、…仲直りのキスしよっか?」