【完】君は狂った王子様。



「それも、この前言ったはずだよ。桜はそばにいてくれるだけでいい。桜がいるだけで、俺は何でも頑張れるんだ」



愛しくてたまらないって表情で見つめられて、自惚れそうになる。

…うんん。自惚れて、いいんだ。



「桜がいないと…俺は何にもできないどうしようもない男になる。…だから、距離を置くだなんて言わないで」



ようやく気付いた。

こんなにも愛されていて、不安になることなど何も無いんだと。


わたしは自分への自信のなさから、がっ君のことを信じ切れていなかっただけなのだと。



「…っ、ごめん、なさいっ…」



少しでも、がっ君の気持ちが無いのかもしれないと、疑ったわたしはダメな彼女だったね。

ごめんなさい…これからは、疑ったりしないっ…。



「謝らないで」と言いながら、がっ君は再びおでこにキスをした。