【完】君は狂った王子様。




ごめんなさい。と、ありがとう。を、心の中で呟いて、しがみつくように抱きついた。



「…俺も。大好き。愛してる。桜はほんとに可愛い…はぁっ」



愛の言葉がくすぐったくて、頰が緩んでしまう。

がっ君に可愛いって言われるたびに、自分を好きになれる気がした。



「…桜、他には?」

「…え?」

「思ったこと、全部言って。嫌だったこと、他にはない?全部受け止めるから、我慢しないで言って?」



がっ君は、ほんとうに優しい。

こんなわたしに、勿体無いくらいの愛をくれる。


それが嬉しくて、同じくらい、申し訳なさもあった。



「わたし、がっ君に、何もしてあげれてないな、って…」



がっ君はこんなにも、わたしにいろんなものをくれるのに…。

頭をポンポンと撫でられ顔を上げると、笑顔のがっ君と目があった。