【完】君は狂った王子様。



最近、がっ君に抱きしめられると、嬉しいのに苦しかった。

けれど今は苦しさなんてなくて、あるのはただ、幸せだけ。



「ごめんね桜。たくさん嫌な想いさせて…」

「ちがっ…わたしが、ヤキモチばっかり…」

「何言ってるんだ。俺を好きな証だろ?ねぇ、もっと妬いて。もっと俺のこと縛って。桜に、束縛されたい」



…わたし、何を、悩んでいたんだろう…。


がっ君に、こんなにも愛してもらっているのに…っ、バカだ…。


先ほどまでずっと、わたしの心を支配していた悩みが、がっ君によって少しずつ消されていく。


今はもう、この愛を信じられていなかった自分が、情けなくなった。



「…っ、好きっ…。がっ君、大好きっ…」



自分に自信が無くても、胸を張れなくても、いいじゃないか。

がっ君がわたしを必要としてくれるなら、それ以外に何がいるっていうんだ…っ。