【完】君は狂った王子様。



「あっ…この前は、ありがとうございましたっ…!」



きちんとお礼も言えていなかったことを思い出し、慌てて頭を下げた。



「いや、お礼なんていいんだよ」



ニコッと微笑む彼は、非常に整った顔をしていた。

この人も…ミスターに参加するのかな…?



「あの、写真…」

「ああ、それ…そうなんだ、俺、ミスコンとミスターコンの主催を手伝っていて、俺も参加することになっちゃって…」

「そう、なんですか…」



彼も、参加するんだ…。



「君は?参加しないの?」

「わたし…?」



突然の言葉に、驚いてパチパチと瞬きをする。



「君、とても綺麗だから、優勝くらい出来るんじゃない?」

「えっ…」

「まあ、飛び入り参加もできるから、参加したくなったら明日ステージ裏に来てね」



彼は「それじゃあ、準備があるから戻るよ」と言い残し、去っていった。