【完】君は狂った王子様。




【桜へ

先生には僕が伝えておくから、ゆっくり休んで。

休み時間に迎えに行くから、僕が行くまで保健室で寝ておくんだよ。

衣装も、渡しておくね。】



名前は書かれていなかったけれど、間違いなくがっ君のものだ。


わたし、車で寝ちゃったんだ…。

がっ君、ここまで運んでくれたのかな…?

紙に書かれている通り、ここは保健室らしい。


カーテンの仕切りを開けると、誰もいなかった。

先生も不在…?今、何時だろう…?


ちらりと時計を見ると、時刻はもう12時前。

よ、4時間目…!


随分と寝ていたことに気づいて、慌てて保健室を出た。


迎えにくるまで寝ててって書いてるけど…そ、そんなの出来ないよ…!


クラスの準備に参加しないなんて、わたしみんなに迷惑かけちゃった…!


申し訳なくなって、歩く速度が上がっていった。