力一杯抱きしめられたらとても苦しいし、どこもがっちりしている。
がっ君…空手もボクシングも柔道も剣道も出来るもんね…
スポーツは一通りなんでもこなすがっ君の、身体能力の高さは凄まじい。
固い膝枕は、決して寝心地がいいとは言えないけれど、がっ君の温もりと匂いに安心したわたしは、すぐに眠りについた。
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…あ、れ…?
柔らかいものに包まれている感覚がして、ゆっくりと目を覚ます。
目の前には、真っ白の天井。
…ここ、どこ?
慌てて起き上がると、ベッドの周りにカーテンが仕切られていた。
そして、枕元には紙が一枚。
なんだろう…?と思い紙を手に取ると、そこには綺麗な文字が並べられていた。
まるでお手本のような、綺麗な字。これは、がっ君のものだ。