【完】君は狂った王子様。


先ほどわたしが思ったことと同じことを零したがっ君に、嬉しさが溢れた。


よかった…がっ君も、同じこと思ってくれてる…。

まだ、わたしのこと、好きでいてくれてるって…思っていいっ…?



「また明日、会えるよ…っ」

「うん、わかっているけれど……このまま、帰したくない…」



わたしの家が、車窓越しに見えた。

車が停車して、扉が開かれる。


けれどがっ君はすぐにそれを閉めて、わたしを抱きしめた。


ドキッと、高鳴る心臓が痛い。

なんだか抱きしめられるだけで泣きそうになって、今すぐここから逃げ出したかった。


今は、がっ君と、いたくはなかった。




「送ってくれて、ありがとう…また、明日っ…!」



がっ君の胸を押し退けて、車から出ようとすると、腕を掴まれる。