【完】君は狂った王子様。



なんだか、寂しい、な…。

でも、少し気が楽かもしれない。


だって……無性に今は、がっ君と一緒にいたくない。

なんだか、がっ君のそばにいると、泣きたい気分になって仕方がなかった。



本当はね、聞きたいことがたくさんあるの。


さっきの女の人と、何をしてたの?

あの人とは、今も…そういう関係?


がっ君は、わたし以外にも気になる…好きな人が、いる?


考えたくないのに、嫌でも考えてしまう自分はとても女々しい人間な気がして…

こんなことを考える度に、わたしはがっ君に相応しく無いなって…こんな先の見えない悪循環が、ずっと続いていた。



一度教室に戻って荷物を取ってから、お迎えの車に向かう。

教室にはもう生徒一人も残っていなくて、練習は随分前に終わったみたいだった。



「…寂しいな。帰るところが別々って…」



車に乗って、帰る途中。