【完】君は狂った王子様。



囁くような、がっ君の声。



「…俺がいないところで、転けたらダメだろ?今回は許してあげるけど、次他の男と話したら…怒っちゃうからね?」



わたしの頭を撫でて、優しく微笑んだ。


「ごめんね?背中痛かったよね…どこか痛む?」と、さっき乱暴にしたことを気遣ってくれたのか、わたしの顔覗き込むように見てくる。


わたしは頭の中で違うことを考えていて、がっ君の問いかけには答えることができなかった。


わたしは…男の人と喋っちゃいけないんだよね。

そうだよね、わたしが…縛っていいって、言ったんだもの。

でも…がっ君は…



「桜?」

「が、がっ君は…」

「…え?」



言いかけて、わたしはハッとした。