【完】君は狂った王子様。



わたしは、生徒会室へと一直線に駆けた。


頭の中はがっ君でいっぱいで、涙を堪えて必死に走る。


この角を曲がったら、生徒会室ーー



「いつもありがとう。助かるよ」



ーーというところで、わたしの足はピタリと止まった。


がっ君…?

角の奥から、聞こえたがっ君の声。


恐る恐る、声の聞こえる方を覗いた。



「いえ…このくらい、いつでもさせてもらいます!」

「ほんと、君がいてくれてよかった」



……がっ君…?


目の前に映るのは、がっ君と…がっ君を見つめながら、頰を赤らめている女の子。

どこか、その女の子に見覚えがあった。


どうしてだろう…同じクラス?

校内で、会ったことが………、あ。


思い、出した。


彼女を、どこで見たことがあるのか。



ーーー写真、だ。


この人……がっ君と、キスしてた人…っ。