【完】君は狂った王子様。



だって、がっ君は、綾小路さんを白雪姫にぴったりだっていった。

自分の相手役に、ぴったりだって言ったんだ。


ていうことは…多少は、彼女に気持ちがあるの、かもしれないもの…。

どうでもいい女の子に、そんなこと言わないはずだ。


綺麗で、きっと友達もたくさんいる綾小路さん。

それに比べて、わたしはなんの取り柄もない。


あんな魅力的な女の子に告白されたら…

がっ君、綾小路さんのこと、好きになっちゃうかもしれないっ…。



「…っぅ、いた、いっ…」



胸が、痛いよ…。


不安でたまらなくなって、今すぐがっ君に会いたかった。

会って、『桜』って呼んでもらいたくて、いっぱい抱きしめてもらいたくて……頰を伝う涙を拭って、立ち上がる。