【完】君は狂った王子様。



「…ああ、寸法ね、お願い」


「隣の空き教室、移ります、か…?」



綾小路さんは「そうね」と一言だけ言って、空き教室に移るため立ち上がった。



「失礼、します…」



二人きりの室内で、メジャーを使い寸法を測る。

えーっと、ウエストは……よし、これで終わりっ…。



「自分が細いからって、太ーいとか思わないでねえ?」



…え?

わたしは、一瞬何を言われたのかわからなくて、綾小路さんを見上げた。


わたしを見下ろす顔が恐ろしくて、思わずビクッと身体が震える。



「ちょっと可愛いからってちやほやされて…気に食わなかったのよね、ずっと」



綾小路さんは、吐き捨てるようにそう言った。