【完】君は狂った王子様。

まあ確かに、俺もそれは思ったけどね…



「仕方ないでしょ。俺、信頼と実績の生徒会長だから」



この学園の教師は、みんな俺に騙されてくれているから、ほんとうに便利。



「第一、母さんが俺のお願い聞いてくれないから、こうなったんだろ…?ま、とーる君は俺が自力で追いやってあげたけどさ」

「そうよ…!そのことについても…!」

「もううるさい。元はと言えば、お前が約束を破ったからこうなったんだよ」



そうだ、お前に、口出しする権利はないんだ。

これ以上話しても埒が明かないから、いい加減黙ってほしい。


それ以上騒いだら…



「…っ、だから、限度って言うものが…」

「…んっ…」



…桜が、起きちゃうだろ?